初期むし歯の進行は、歯ブラシをしっかりすれば遅くできますか?
投稿日:2024年3月27日
カテゴリ:ブログ
こんにちは!蕨歯科クリニック、歯科助手の伊藤です。日中は秋らしい暖かい日が続き行楽日和な日が続いていますね!家の近所の木々も紅葉していて嬉しくなりました!
さて今回は患者さまから頂いた質問にお答えしていきたいと思います。
>>蕨の歯医者によくある質問コーナー Q&A vol.102
Q 初期むし歯の進行は、歯ブラシをしっかりすれば、遅くできますか?
A はい、初期の段階のむし歯であれば進行を遅く、もしくは止めることもできます。 まず、むし歯というのは初期の段階では歯の表面のエナメル質に脱灰と言って傷がつくところから始まります。そして歯には再石灰化と言うシステムがあります。これは唾液中のカルシウ厶、もしくは歯磨剤の中のカルシウム、フッ素などを取り込んで表面のエナメル質の傷を修復と補強するシステムです。
再石灰化を促進するためには、プラーク(歯垢)をブラッシングなどできれいに落とすこと、唾液が充分に歯の表面に接触するようにしておくことが大切です。歯の表面は食後酸性の脱灰の領域に入ります。
その後、唾液の緩衝作用により再石灰化の領域に戻ります。間食などの少ない、規則正しい食生活ですと、脱灰と再石灰化とのバランスがとれ、むし歯になりにくい環境が守れます。
しかし不規則にだらだらと食べたり飲んだりする食生活では、再石灰化に比べて脱灰の時間がほぼ同じ、あるいは長くなってしまうので、むし歯が発生しやすい状態になります。
なお、就眠中は唾液の分泌量が低下し、再石灰化領域に戻りにくいので、寝る前には歯みがきをして、その後は飲食はしないようにすることが大切です。 初期の段階のむし歯であれば進行を遅く、もしくは止めることもできます。現に当院では初期むし歯になった歯を定期検診でしっかり定点観測をしながら何年も削る処置をしない歯はたくさんあります。
ただしこれはエナメル質に限局した初期むし歯までの話です。エナメル質を超えて象牙質という組織に入ってしまったら削らなければ治りません。
初期むし歯になってしまったら、積極的にフッ素がしっかり入った歯磨剤を使用することをおすすめします。当院ではフッ素配合の歯磨剤をいくつかご用意しておりますのでご興味のある方はぜひ一度お試しください。
また定期検診でしっかりと経過観察を行い、虫歯が進行しないように一緒にフッ素塗布、予防をしていきましょう。 蕨駅前 予防歯科を中心に小児、審美、入れ歯、インプラントの先進治療まで丁寧なカウンセリングを大切にする街の歯医者さん「蕨歯科クリニック」
■ 他の記事を読む■