歯周ポケットが深いところは、どうしたら治るのでしょうか?
投稿日:2024年3月26日
カテゴリ:ブログ
こんにちは!蕨歯科クリニック、歯科医師の小杉です。あっという間に2月の半ばになりましたね。 少し暖かさを感じられる日もあったり、また寒さが戻ったり……季節の移ろいを感じるようになってきましたね。気温の変化が大きな時期なので体調には十分気をつけて、みなさまのご来院をお待ちしています!
さて、今回は患者さまからいただいた質問をご紹介したいと思います。
>>蕨の歯医者によくある質問コーナー Q&A vol.42
Q)歯周ポケットが深いところは、どうしたら治るのでしょうか?
A)4~5mmのポケットであれば、歯石の除去とブラッシング指導により改善をはかります。歯周病は生活習慣病であるため、日常のブラッシング改善も大事な治療のひとつとなります。歯石の除去は、歯肉縁上(歯ぐきより上の部分)だけでなく縁下(歯ぐきより下の部分)にもアプローチする必要があります。縁下歯石は、例えば右上奥歯、右下奥歯、上顎前歯……といったように歯牙をブロックごとに分け、複数回かけて歯石を除去していきます。
6mm以上のポケットになりますと、前述に加え歯周外科処置が必要になってきます。主な歯周外科処置として、フラップ手術があります。フラップ手術とは、局所麻酔をした後歯肉を切開して歯周ポケット内の根面を露出させ、不良肉芽と呼ばれる炎症性の組織を取り除き、目に見える状態にして歯石を除去していく処置です。歯石除去後は歯肉を縫合し、約一週間後に抜糸を行います。目に見える状態で歯石を除去できるのが利点ですが、術後歯肉が少し下がってしまうという面もあります。
歯周病は慢性疾患のため、長期にわたって症状が安定しているか、ということもとても大切です。一旦積極的に歯周治療をした後も、定期検診でチェックを行い、処置していく必要があります。 歯周病は、現在の歯を失う原因のトップであり、むし歯よりも多くの方が悩まれる疾患になっています。成人の8割以上の方が罹患している世界で一番広がっている感染症というデータもあります。最近では、歯周病治療の技術も大変進歩しており、深いポケットの状態でも、改善できる方法がいくつかありますので、歯科医師によくご相談下さい。
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