削らなくても良いむし歯って?
投稿日:2024年3月26日
カテゴリ:ブログ
こんにちは(^^)/衛生士の木村です。5月は季節外れの暑い日があり、体調を崩される方も多くいらっしゃったのではないでしょうか。あっという間に6月、梅雨の時期がやってきましたね。
雨が続くと、気分もどんよりしていまいがちです。でも6月はあじさいが綺麗なので、お花を見て癒されたいと思います。
今回は「蕨の歯医者によくある質問コーナー」 Q&A vol.25になります。
Q)すぐに削らないといけないむし歯と経過を見るむし歯の違いはなんでしょうか?
A)歯科検診の季節になると「子供が学校検診でむし歯と言われて、歯医者さんに行きました。削らないで暫く様子をみるようといわれたのですが、大丈夫でしょうか?」といった質問も頂くこともあります。親御さんとしては、心配されるのもごもっともだと思います。
削って治療すべきかどうかの判断基準の一つは、「象牙質にまで進行してしまったむし歯か、そうでないか」の違いになります。歯の表面は「エナメル質」という固いもので覆われています。このエナメル質の成分が溶け出した状態を「CO=シーオー」と言います。
むし歯はその進行度合いでC1~C4まであることは、どこかでお聞きになったことがあるかもしれません。その前段階がCO(要観察歯)です。エナメル質にとどまっているむし歯(CO)は歯ブラシをすれば進行を遅くする、もしくは進行させないことができます。又は、再石灰化と言って治癒力で治ってしまう可能性もあります。 蕨歯科クリニックの患者様でもむし歯のチェックをして、まだ削るほどではないむし歯については、 経過観察で様子を見ていくことが多いです。ただし、しっかりと磨いて頂くことが大前提になります。歯と歯の間であればデンタルフロスをきちんと使って頂く必要があります。そして、定期的にプロの目で「要観察」のために定期健診にお越しになることが大事になってきます。 歯磨きが不十分で、プラークがべったりと残っていれば、エナメル質にとどまっているむし歯であっても進行してしまいます。
むし歯で削る治療は、どんなに精度高く丁寧に行ったとして、もとの状態に戻るわけではありません。むし歯を治療した歯として、常にリスクと一緒に生活していくことになります。むし歯になった原因を突き止め、取り戻した健康を維持していくには、多少なりとも努力が必要になってくるものです。
蕨歯科クリニックでは治療が一度終了しても、定期検診のご案内を必ずさせて頂いてます。定期検診の際に経過観察になっている歯をチェックし、年に一度くらいは、目視ではなくレントゲンのお写真を撮って、歯科医師、歯科衛生士がしっかりと確認し、進行していないかチェックしていきます。
できるだけ、削らない、抜かない、痛くない治療を目指している蕨歯科クリニックで、一緒にお口の健康を守っていきましょう。何かご不安なことは質問などがございましたら、お声かけください。
蕨駅前 予防歯科を中心に小児、審美、入れ歯、インプラントの先進治療まで丁寧なカウンセリングを大切にする街の歯医者さん「蕨歯科クリニック」
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