歳を取ると堅いおせんべいは食べてはいけませんか?
投稿日:2024年3月26日
カテゴリ:ブログ
こんにちは、蕨歯科クリニック事務の細川です。暖かい日が増えてきて桜の開花予想も出ましたね。 早く、お花見しながらお散歩したいです♪
さて、今日は患者さんから頂いた質問をご紹介したいと思います。
>>蕨の歯医者によくある質問コーナー Q&A vol.20
「歳を取ると堅いおせんべいは食べてはいけませんか?」
いくつになっても、好きな物を好きなように食べたいと多くの方が思われます。「歳を取ったから食べてはいけない」という事は、もちろんありません。ただお口の状態として、歯周病の状態、被せ物や入れ歯の状態によって、食べられる物が制限されてしまう事、注意を払いながら食べなければいけないものが出てきます。
当院でもできるだけ精度の高い歯科治療を目指しておりますが、どれだけ努力しても元の自分の歯と同じ状態にはならないものです。例えば、前歯に丈夫で綺麗なセラミックの被せ物をした場合、前歯だけで固い煎餅を無意識にかじってしまうのは、リスクがあります。固いお煎餅であれば、適度なサイズに割ってから、奥歯の方でゆっくりと噛むのが良いでしょう。固いものでも、フランスパンのような粘りのあるものを食いちぎるような食べ方も避けた方が良いでしょう。
年齢を重ねた方には、歯周病の心配もあるでしょうし、入れ歯で自分の歯と同じような力をかけることは不具合の原因になることもあります。高齢になるにつれ、やはり今の自分の歯にあった食事の選択、上手な自分の歯との付き合い方を身につけていくことも大切なことだと思います。
しかし、出来るだけ、好きな物が食べられるように、お口の健康を保っていくために大切なことは「毎日の歯磨きと歯科医院での定期健診」になってきます。
最近、ご相談を受けるのが「オーラルフレイル」です。(口腔機能の軽微な低下や食の偏りなどを含めた身体の衰え(フレイル)の一つ)「オーラルフレイル」に気づくのは、口が回りにくい、滑舌が悪くなる、食べこぼしをしてしまう、食べたり飲んだりするとむせやすい、以前と違ってうまく食べられない食品が増えてきた、口が乾きやすくなってきた・・・等、とても小さな変化で、気が付きにくいことが多いものです。
厚生労働省や歯科医師会も、この「オーラルフレイル」を重視しており、診断や対策を提案しています。入れ歯の上手な慣れ方、使い方、お手入れ方法、食事の仕方なども含めて、諦めてしまう前に、お気軽に相談下さい。蕨駅前 予防歯科を中心に小児、審美、入れ歯、インプラント、矯正歯科まで丁寧なカウンセリングを大切にする街の歯医者さん「蕨歯科クリニック」
■ 他の記事を読む■