歯医者のフッ素塗布だけでなく、自宅でもフッ素洗口が必要ですか?
投稿日:2025年3月24日
カテゴリ:スタッフブログ
スタッフブログをご覧の皆さま、こんにちは😊
蕨歯科クリニック、歯科衛生士の高野です。
3月に入り、暖かく過ごしやすい気温の日も増えましたね🌸
春は学生さんの卒業式や入学式、新社会人は入職など環境の変化が多い季節なので、息抜きをしながら自分のペースで頑張っていきましょう!
>>蕨歯科クリニックによくある質問コーナー Q&A vol.156
Q.定期メンテナンス時にフッ素を塗っているのに、自宅でのフッ素洗口も必要ですか?
A.むし歯予防で一番効果的なのは、フッ素を「低濃度」で「高頻度」で使用することと言われています。
定期的なメンテナンスの時に塗布しているフッ素は「高濃度」のものになります。高濃度のフッ素も歯質の強化やむし歯予防に効果的とされていますが、それだけでは十分とはいえません。
高濃度フッ素を塗布すると、唾液由来のリン酸水素イオン、タンパク質などが吸着され、CaF2様物質として存在することにります。
CaF2様物質は、一般的に口の中では難溶解性ですが、歯の表面のpHが低下すると溶解し、低濃度ながら長期間にわたってカルシウムイオンとフッ化物イオンとして口の中に滞在します。
したがって高濃度フッ素も時間をかけて低濃度のフッ化物として、むし歯予防になっているといわれています。
1950年までは、フッ化物の作用は血液、唾液を介する全身的、または歯が生え始める前にはたらくとされていました。
そのため、4~14歳の期間にしかむし歯予防の効果がないと考えられていました。
しかし、その後の研究により、低濃度フッ化物イオンが、歯の表面などに存在し、脱灰を抑制し、再石灰化を促進することがわかりました。
そのため、成人においても隣接面むし歯や根面むし歯の予防に効果的です!
ただし口の中でその効果を発揮するためには、フッ化物イオン濃度が最低でも0.03〜0.5ppmは必要と考えられています。
ところが、唾液中の濃度は0.02ppm未満です。
この足りない濃度を補うためにフッ素入りの歯磨剤や、フッ素洗口を使用し、「低濃度」のフッ素を
「高頻度」取り込む必要があります。
フッ素入り歯磨剤は使用後、うがいをするため口の中へのフッ素の滞在量が減ってしまいます。
一方で、フッ素洗口は使用後2〜3時間程度は飲食うがいを控えて頂くため長時間滞在するのと、歯磨きでは届きにくい隙間にも行き渡るため、より効果が得られるとされています。
日常でもフッ素を効果的に使用するしてむし歯予防していきましょう!
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