お子さんの歯並びについて
投稿日:2024年4月15日
カテゴリ:ブログ
こんにちは!蕨歯科クリニック、歯科医師の小杉です。4月も半ばになると暖かい日が続き、のんびり散歩するのにちょうどいい季節になりますね♪紫外線対策と熱中症対策をしつつ、楽しみたいと思います!
さてよく質問されることの一つに、「歯ならびが気になる」があります。特にお子さんの歯ならびは、保護者の方の関心は高く、今回はその中でもよく見られる「叢生」についてお話します。
叢生とは、歯ならびがでこぼこガタガタしていて、すき間なく並んでいる状態をいいます。主な原因の一つは、遺伝によるもので、生まれつき歯のサイズが大きかったり、あごが狭い・小さいことで起こります。また、乳幼児期に舌をしっかり動かせていない、鼻炎などのアレルギーで口呼吸が癖になっている、正しい食べ方をしていないなどによりあごが発達せず、叢生になりやすいことも考えられます。
叢生であると、歯ならびがでこぼこしているため歯磨きがしにくく、むし歯や歯肉炎のリスクが高くなります。また、原因があごが狭い・小さい場合は、食事をうまく食べられなかったり、発音が不明瞭になったりします。
よく「乳歯に隙間があるけれど大丈夫ですか?」と聞かれますが、乳幼児期の歯は、むしろ間が空いているくらいがちょうどいいです。6歳頃から生え変わる永久歯は、乳歯の1.5倍の大きさなので、乳歯の段階では隙間があった方がきれいに並びやすい傾向にあります。逆に、乳歯の段階で隙間がないと、永久歯に生え変わった時にでこぼこが目立つようになります。
ほとんどの場合、永久歯に生え変わる6歳以降に治療が始まります。乳幼児期に治療しない理由は、まだ永久歯がどの大きささなのか、どのようにあごが成長するかがわからないためです。また、治療が遅すぎてもいけません。特にあごの狭さが原因である場合、あごの骨が成長してしまった中高生になると、抜歯による矯正治療が一般的になっていきます。
とはいえ、生え変わりには個人差もあり、またある程度生え揃ってから 治療をスタートすることになりますので、定期的に歯科医院に通ってタイミングをはかる必要があります。またその間前述の通り、むし歯や歯肉炎のリスクも高いことから、しっかりと管理をすることが大切です!
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