被せ物が取れなかったとしても中の歯はむし歯になるのですか?
投稿日:2024年8月5日
カテゴリ:スタッフブログ
スタッフブログをご覧の皆さま こんにちは!
蕨歯科クリニック、アシスタントの伊藤です。
毎日暑い日が続きますが夏らしいことをして
暑さを乗りきっていこうと思います!
今回は患者さまから頂いた質問をご紹介したいと思います。
>>蕨歯科クリニックによくある質問コーナー Q&A vol.141
Q.被せ物が取れなかったとしても中の歯はむし歯になるのですか?
A.被せ物と歯の境目はマージンと言います。
マージンの部分は歯が露出していますので、プラーク(細菌)がついてしまうと、
そこをしっかりお掃除できていないとそこからむし歯になってしまいます。
また食いしばりがある方に多いのは、噛む力によってマージンの部分の歯が欠けてしまい、
そこにプラークが溜まりむし歯になることです。
このように被せ物をすると、むし歯にならないのではなく、
むしろ「むし歯のリスクは上がる」ということです。
一度治療した歯が再びむし歯になることを「二次カリエス」や「二次う蝕」と言います。
二次カリエスは主に、被せ物や詰め物の中で進行します。
被せ物や詰め物が割れたり適合が悪かったりすると、
そこからむし歯菌が侵入して新たなむし歯のリスクが高まります。
二次カリエスは目視での確認が難しいため、レントゲンによる検査が必要です。
そのため初期の段階では気が付きにくく、症状が現れたときにはむし歯が進行していることも少なくありません。
詰め物や被せ物が劣化すると、二次カリエスの原因になります。
とくに銀歯やプラスチックなどの材料は、時間の経過とともに劣化しやすく、
隙間ができたり、微細なヒビが入ったりすることがあります。
わずかなヒビや隙間からむし歯菌が入り込み、二次カリエスが進行してしまいます。
歯の治療にセラミックの素材を使うことで、二次カリエスのリスクを抑えられます。
セラミックの表面は滑らかで、ざらつきがほとんどないため、汚れやプラークが付きにくくむし歯菌も付きにくいのです。
セラミックは、銀歯などと比べて接着性が高く、材料自体が劣化せず隙間ができにくいという特性があります。
当院では「ジルコニア」と呼ばれる人工ダイヤモンドを使用した
セラミックの材料をおすすめさせて頂いております。
補綴治療される皆様に丁寧に治療相談の時間を取らせていただき、
ご自身に合った材料を選んでいただければと思います。
また二次カリエスの予防には、定期的なメンテナンスが効果的です。
二次カリエスはいつの間にか進行していることも多く、
症状が現れたときにはむし歯が悪化していることがあります。
当院のメンテナンスは「パウダーメンテナンス」と言って微細なパウダーを特殊な装置を使って、
しっかりと訓練された歯科衛生士が行います。
パウダーメンテナンスは歯や被せ物を傷つけることなく、逆に表面がつるつるになり、歯質を強化して、むし歯や歯周病の予防に役立ちます。
むし歯を早期発見するためにも定期的にメンテナンスを受診しましょう!
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