入れ歯・義歯
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審美性・機能性・長持ちにこだわる蕨歯科クリニックの入れ歯治療
蕨歯科クリニックでは、着用時の見た目だけでなく、適切な咬み合わせや長持ちにこだわった入れ歯の製作に努めております。お口の状態や抱えるお悩み、ご希望等を考慮し、患者さま一人ひとりのお口に合った入れ歯をご提供いたします。
様々な特徴の自費入れ歯を豊富に取り揃えております
入れ歯にとって大切なことは一番重要なことは力のコントロールです。人間はぐっと噛んだ時に60~80キロの力が発生すると言われています。入れ歯になった時は少し力が弱まるもののお口の中にこれだけの力がかかっています。入れ歯ではこの力を歯肉か歯どちらかで支えていくことになります。
この力をコントロールするのは大変難しいことではあります。咬合(咬み合わせ)再構築治療において入れ歯という選択肢は悪い選択肢ではありませんが、しっかり力のコントロールが出来る設計となると、精度、形態などは保険内の治療では難しくなってきます。
当院では、保険適用の入れ歯の他にも下記のような様々な特徴の自費入れ歯をご用意しております。患者さまと相談しながら、適切な入れ歯をご提案いたします。
バネのないノンクラスプデンチャー
保険適用の部分入れ歯は、クラスプという金属のバネを残存歯に引っ掛けて固定するため、どうしても見た目が悪くなってしまいます。ノンクラスプデンチャーは文字通り、クラスプがなく、歯茎の色調に近い樹脂で入れ歯を固定するため、審美性が高く、入れ歯だと気づかれにくい設計となっています。また、入れ歯自体にも弾力があり、残存歯への負担が軽減されるなどのメリットがあります。
磁力で固定するマグネットデンチャー
マグネットデンチャーは、歯根部分に埋め込んだ金属と入れ歯側に設置した磁石の引き合う力によって固定します。磁石の力は強力なため、使用時にズレなどが軽減され、しっかりと噛むことができます。目立つ金属のバネなども必要ないため、着用時の見た目も綺麗です。
温度を感じられる金属床デンチャー
金属床デンチャーは、入れ歯の土台となる床部分に金属を使用した入れ歯です。床に金属を使用することにより、耐久性を保ちながら、入れ歯を薄くすることができるため、着用時の異物感が軽減されます。また、金属は熱を伝えやすいため、飲食物の温度を感じながら、食事を楽しむことができます。
インプラントオーバーデンチャー
インプラントオーバーデンチャーは、顎骨に埋め込んだインプラントに装着する入れ歯です。顎骨と結合しているインプラントが固定源となるため、非常に安定性が高く、ズレたり、外れたりすることもほとんどなく、しっかりと噛むことができます。
入れ歯治療に伴うリスクや注意点(※一例です)
- 金属を含む入れ歯は金属アレルギーを引き起こすリスクがあります。
- 入れ歯の仕様によって歯の切削や外科処置が必要となることがあります。
- 入れ歯や口腔内環境は日々変化するため、良い状態でお使いいただくためには、定期的なメインテナンスが必要となります。
- 経年劣化や摩耗が著しい場合は、入れ歯の再製作が必要となります。
- 入れ歯は乾燥や熱湯などの熱によって変形する可能性があります。など
精密な入れ歯を製作するための取り組みについて
蕨歯科クリニックでは、患者さまに快適にお使いいただける精密な入れ歯の製作に努めております。入れ歯の審美性や機能性、耐久性を向上させるため、当院では様々な取り組みを実施しております。
実績豊富な歯科技工士との連携
入れ歯などの技工物は、歯科医師が集めた情報を基に歯科技工士が製作いたします。蕨歯科クリニックでは、実績豊富な歯科技工士と密に連携し、入れ歯の精度向上に努めております。
日本咬合学会認定医による咬合調整
入れ歯を長く良い状態でお使いいただくためには、咬み合わせの調整が重要となります。当院では、日本咬合学会認定医である院長が左右のバランスをしっかりと考慮し、徹底した咬合調整を実施いたします。
個人トレーを用いた筋圧形成
咀嚼時や会話時の口腔内の筋肉や粘膜の動き、癖などを記録する筋圧形成は、入れ歯を快適にお使いいただくために不可欠な工程です。当院では、患者さま一人ひとりのお口に合わせて製作した個人トレーを使用し、精密なデータを採取いたします。
シリコン材で精密な型取り
精密な入れ歯を製作するためには、入れ歯の設計図となる型取りの精度がとても重要です。当院では、型ズレが起こりにくいシリコン材を使用し、精密な型取りを心がけております。
通院が困難な方も安心!当院は訪問歯科診療に対応しております
蕨歯科クリニックでは、医院への通院が困難な方を対象に訪問歯科診療を行なっております。患者さまのご自宅や施設へ歯科医師が伺い、口腔ケア・メインテナンスをはじめ、虫歯・歯周病治療、入れ歯の作成や調整など、必要な歯科治療を実施いたします。訪問歯科診療をご希望の方はスタッフまでお気軽にご相談ください。
訪問歯科診療の対象となる範囲
蕨歯科クリニックの訪問歯科診療が可能な範囲は、当院より16km圏内のご自宅、福祉施設、介護施設などとなります。※訪問歯科診療の対象範囲は国によって定められております。
蕨歯科クリニックで実施した入れ歯治療の症例
蕨歯科クリニックで実際に行なった入れ歯治療の症例をご紹介いたします。
義歯症例①入れ歯治療で見た目・咬み合わせを改善した症例
「みんなで一緒に笑顔で食事がしたい。とても神経質ですけど治療は大丈夫でしょうか」
こちらの症例は、父の代からお世話になっている患者さまです。もう何十年も前に治療をして、口の中の材料が変色し、噛み合わせも変わってきているので治したいけど神経質なので治療の際の違和感などが耐えられるか心配されていました。
左上の歯が折れてしまったことを機に治療に着手しました。かなり昔の治療なので材料も色が合っていないため、「どうしてもみんなで食事に行くと口元を隠してしまう。だけどちょっと気にしやすいたちなので歯科治療が長い期間耐えられるか不安です」とおっしゃっていました。治療方針として、過去にも当院に通院している方でしたので重要なことは理解されており、前準備はあまり必要なく治療に着手しました。
患者さまのご希望で一番負担のかからない方法で見た目も良くということでしたので、下の歯がないところは入れ歯にしました。その際、バネは見えないように設計して治療計画を立てました。審美性の回復については、術後の歯の形をシミュレーションしながら実際患者さまに形態、色など確認して頂き、ディスカッションしながら最終的な形態を一緒に模索していきました。
当初は、大きくお口の装置の形態が変わったため違和感を気にされておりましたが、慣れるために頑張っていただきました。治療後に「友達から『歯、綺麗になったねー』と言われて、みんなで食事に行くのが楽しみになったわー」と笑顔で言って頂けたのが非常に嬉しく印象に残っています。
最近、患者さまから「インプラント治療というのをしつこく勧められて嫌だった」ということを耳にすることがあります。インプラント治療は非常に優れた治療ではありますが患者さまからの視点では費用、期間、心理的な点から受けいれられない場合もあります。
ただ、入れ歯というとバネが美しくないからと敬遠される場合もありますがこのように目立たないように審美的に作成することも可能です。中にはバネのない入れ歯もあります。インプラント治療はあくまで歯がないところの治療にとって選択肢の一つでしかありません。歯がないところの治療である、インプラント、入れ歯、ブリッジはどれも一長一短がありますのでどれが一番いい治療というものは存在しません。
その患者さまの希望、キャラクター、お口の状態、色々な条件で一番適切な治療方法が変わっていきます。もちろん一番に優先されるべきは患者さまの希望だと思います。蕨歯科では患者さまの希望をしっかりとお聞きし、要望に沿った治療を提案していきます。お気軽に皆さんの希望を聞かせてください。
年齢/性別 | 70代 女性 |
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治療期間 | 1年 |
治療回数 | 27回程度 |
治療費 | 2,300,000円(税込) |
リスクなど | ・全体の噛み合わせをいじる場合は、治療完了後に噛み合わせや顔貌に対して違和感が生じる場合があります。違和感が出たとしても、すぐに慣れますのでご安心ください。 ・もし顎の痛みなどの自覚症状などがあれば噛み合わせを調整する場合もあります。全体的な噛み合わせの治療を行う場合は仮歯で慣れる為の期間などもあり、治療期間が長期になりますのでご了承ください。 ・今回の患者さまは義歯で何でも噛めるという感想を頂きましたが、やはりインプラント、天然の歯と比べると義歯の咀嚼効率は下がりますのでそちらもご了解ください。 |
義歯症例②仮義歯で念入りな調整を経て、本番の義歯は10年間快適に使用中の症例
こちらの方は、患者さまのご紹介で蕨歯科クリニックに来院されました。
ご希望は、「昔作った入れ歯が噛みづらく、安定が悪くすぐに外れてしまう。見た目も悪いので作り直して欲しい」という内容でした。
これまでの治療経緯やご希望などを更に詳しくお伺いした後に、口腔内の精密検査を行いました。むし歯や歯周病、噛み合わせの検査結果を基に、いくつかの治療方法をご提示し、今回は、保険外の金属床部分義歯(入れ歯)となりました。
咬合力、審美性の点では、インプラント治療との併用も考えられましたが、今後の管理や総合的な負担を考慮しての義歯治療となりました。
精密検査の結果、対処すべき点として
奥歯の人工歯がすり減っており、噛み合わせの高さが低くなり、噛み合わせがあっていない。
入れ歯を作った後に抜歯をしているため、バネがかかる歯がなく入れ歯を維持する歯がない。残ったご自身の歯の本数も少なく入れ歯を支えきれない可能性がある上、入れ歯のバネをかけるのは歯の形態や状態に難がある。
この状況を共有し、ご希望である「可能な限り歯を残して入れ歯を作りしっかり噛めるようにして欲しい」に沿うように治療計画を立てていきました。
先の歯周病検査の結果で、残った歯が入れ歯を支えるのに十分な強度があるかを調べ、強度は十分ではあるが単独だと長期的な安定は難しい思われるところは、残っている歯を連結することで安定を図りました。
すぐに入れ歯作りに取り掛かりたいところですが、治療の始まりは、おおむね歯周病の治療から行います。歯周病はお口の中の環境を悪化させる「菌」が原因ですので、この菌をコントールしなければ、他の治療の効果も上がってきません。
口腔内の環境を整えてからむし歯、神経の治療など基本的なこと完了してから咬合治療を行うことで、正確で安定した入れ歯に繋がります。
入れ歯治療も、いきなり最終義歯を作製するのではなく、まず仮義歯を作製します。
低くなっていた嚙み合わせを良好な状態に戻す工程では、顔貌の所見を参考にし、高さ(垂直的位置関係)を前歯で3~4㎜、奥歯で1.5~2㎜程度上げる設計としました。噛み合わせの位置(水平的位置関係)については、旧義歯が合っていなかったため、習慣性の咬合位(患者さまがいつも噛んでいる位置)は参考程度として、中心位(復元性のある理想的な位置)に修正していきました。
仮歯と仮義歯の調整を含め、1~2ヶ月程違和感がなくなるまで使用して頂きますが、この期間が、最終的な入れ歯の満足度に大きく影響してきます。
理想的な噛み合わせ(中心位)と患者さまの習慣的に噛んでいる位置(習慣性咬合位)、患者さまが噛みやすい位置(筋肉位)、患者さまのお口まわりの膨らみなどの審美的な面など、複数の観点から患者さまにとっての理想的な位置を決めていきました。その後、仮歯、仮の入れ歯の位置を最終的なセラミックの被せ物、入れ歯に置き換えていく流れとなります。
こちらの方は、治療後約10年経過をしています。現在も定期的にメンテナンスにお越しなり、意識も高く、その後治療が必要になった歯は1本もなく義歯も良い状態で使用されています。
天然歯、インプラント治療に比べると義歯の咀嚼効率は下がりますが、その方の今の状態と将来のシミュレーション結果を踏まえて、最善の提案をすることを念頭に治療にあたっております。
年齢/性別 | 70代 女性 |
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治療期間 | 6ヵ月 |
治療回数 | 20回(義歯以外のむし歯、歯周病治療含む) |
治療費 | 上顎:チタン金属床部分義歯 324,000円(税込) 下顎:チタン金属床部分義歯 324,000円(税込) |
リスクなど | ・全体の噛み合わせをいじる場合は、治療完了後に噛み合わせや顔貌に対して違和感が生じる場合があります。違和感が出たとしても、すぐに慣れますのでご安心ください。 ・もし顎の痛みなどの自覚症状などがあれば噛み合わせを調整する場合もあります。全体的な噛み合わせの治療を行う場合は仮歯で慣れる為の期間などもあり、治療期間が長期になりますのでご了承ください。 |
蕨市にてしっかり噛める精密な入れ歯をご希望の方へ
蕨歯科クリニックでは、患者さまが違和感やストレスを感じることなくご使用いただける快適な入れ歯の製作に力を入れております。患者さまのお悩みやご希望を考慮して各工程を徹底し、入れ歯の精度向上に努めております。蕨市にてしっかり噛める精密な入れ歯をご希望の方はぜひ、当院までお気軽にご相談ください。