下がってしまった歯ぐきは元にもどりますか?
投稿日:2024年3月26日
カテゴリ:ブログ
こんにちは!蕨歯科クリニック、歯科医師の小杉です。今年は梅雨が長く、ジメジメした日が続きますね。梅雨明けが8月になるのは、2007年以来で1951年以降4回目だそうです。また、日照時間は平年の半分程度で降水量は平年の1.3~2.5倍というデータもあり、暑いのは苦手ですが晴れの日が待ち遠しいです(^ ^)
さて、今回は患者さまからいただいた質問をご紹介したいと思います。
>>蕨の歯医者によくある質問コーナー Q&A vol.52
Q)下がってしまった歯ぐきは元にもどりますか?
A)残念ながらもどりません。歯ぐきが下がる原因は、歯周病と過度なブラッシング(歯みがき)が 考えられます。
①歯周病の進行
歯ぐきが下がる原因でもっとも多いのが歯周病です。歯周病が進行すると、歯を支えている顎の骨(歯槽骨)が少しずつ溶かされていきます。顎の骨が溶かされると、それを覆っている歯ぐきも後退して下がっていき、歯が長くなったようにみえます。
②過度な力による歯磨き(ブラッシング)
強い力でゴシゴシと歯を磨く習慣のある人は、歯ぐきを傷つけがちです。強すぎるブラッシングで歯ぐきを傷つけてしまうと、歯ぐきが痩せて後退していきます。力を入れて磨かないと汚れが落ちないのでは?と不安になる人は多いですが、正しい磨き方を身につけていれば、強い力を入れなくてもプラーク(歯垢)は除去できます。そのほか、歯ぎしりや食いしばりにより、一部分にのみ過度な力がかかると、その部分の歯ぐきが下がってきます。また、歯列不正により同様の症状が見られることがあります。歯ぐきが下がると次のような影響が出てくると考えられます。
①歯が長く見え、見た目が悪くなる
歯ぐきが下がることで歯根部分が露出するため、歯が長くなったように見えます。歯が長く見えるようになると見た目が不自然になり、口元の印象が変化してきます。
②食べものが挟まりやすくなる
歯ぐきが下がると歯根部分が露出して、歯と歯の隙間が広がっていきます。歯と歯の隙間が広くなると、そこに食べものが挟まりやすくなります。食べものが残ることで、歯周病やむし歯のリスクも高くなります。
③むし歯や知覚過敏になりやすい
歯ぐぎが下がると歯根部分が露出してきます。歯根部分にはエナメル質がないため象牙質がむき出しになります。象牙質はエナメル質に比べてやわらかく、むし歯が進行しやすくなります。また、象牙質は歯の神経に近いため神経に刺激が伝わりやすく、知覚過敏を引き起こしやすくなります。
歯周病も過度なブラッシングも、適切な予防が大切です。まずは歯科医院に来院していただき、しっかり診断してもらうことが大切です。不安であればセカンドオピニオンなど、複数の歯科医師に診てもらうことも良いでしょう。
蕨駅前 予防歯科を中心に小児、審美、入れ歯、インプラントの先進治療まで丁寧なカウンセリングを大切にする街の歯医者さん「蕨歯科クリニック」
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