噛む機能の大切さについて
投稿日:2024年7月8日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは!歯科衛生士の広瀬です。
今年の夏も酷暑のようですね
私が子どもの頃はクーラーがない家庭もありましたが、
今はクーラーなしで夏を過ごすのは無理ですね…
皆さん 『噛めない』ことによる影響について考えた事ありますか!?
むし歯や歯周病などで歯を失い、噛む機能が低下すると
美味しく食事が出来ない…消化に悪そう…
など何となく健康に悪いんだろうと想像がつくことでしょう。
噛む機能が低下した人は、カロリーの充足はできるものの健康維持に必要な栄養素の摂取が不足することがわかっています。
噛む機能が不十分な食習慣がもたらす健康上のデメリットとは、
まず噛む力が必要な硬い食材を食べることを避けるようになります。
例えば雑穀類、野菜類、肉類などを摂る量が著しく不足します。
その際問題になるのが、食後の血糖値の上昇がゆるやかな雑穀類などの摂取量が低下することです。
さらに噛む力が低下すると 「糖質偏重食」と呼ばれる、誤った食習慣に陥りやすくなります。
「糖質偏重食」は、やわらかい食材であるご飯やうどん、カレーライスなどの食品を
選ぶようになることにより、糖質の摂取量が増加します。
これらの食材は噛まずに飲み込める為に早食いや大食いになりがちになるのも問題です。
その結果、摂取されるブドウ糖の総量が増え、糖質の代謝を悪化させたり、
メタボリック症候群や肥満を加速させたりする要因となります。
また、2型糖尿病のリスクを上げるという確かなエビデンスも示されています。
噛む力が低下する
↓
糖質偏重食 早食い、丸呑みによる過食傾向
↓
食後高血糖
↓
耐糖能異常症
(糖質代謝不良、糖分をエネルギー変換出来ない状態、血液中にブドウ糖があふれている状態)
↓
糖尿病 HbA1c増加
噛む力が低下して 肉類を食べなくなると「タンパク質低栄養」という状態に陥り、
年配の方が転倒して骨折し、寝たきりになるリスクも高くなるとも言われています。
噛む機能を回復して維持することは、美味しく食べるだけではなく、
生活習慣病の予防や治療に直結し、健康寿命を延ばす上でとても大切です!
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